当社が扱う絵画や工芸品のレンタルは、とにかく数多くの絵や工芸品を集めてきてそこから選んでもらおうという考え方ではありません。作家にとって命の一部、エネルギーの一部である自身の作品において、今現在売るつもりはないが、作家自身のアトリエに眠らせたままにしておくのも勿体ないことではないか?というスタンス・概念から、絵画や工芸品に精通している当社が責任をもって作品を預かって管理し、ご縁のあったお客様にレンタルをし、期間が終われば自社の倉庫に戻しますが、作家がもし自分の手元に戻したい場合は戻せるような契約形態にしてあります。
なお当社が預かる作品の主な作家は国画会・春陽会・新制作・独立美術協会に出展されている作家であり、絵であれば何でもよいという絵画レンタル屋さんとは一線を画す商品構成となっております。
美術界における主要4団体とは?
当社は新進気鋭の作家から、名の通った著名な作家まで多くの作家様と契約を行っておりますが、その作家様の多くは以下主要4団体からの出展をなされています。4団体について以下ご説明をいたします。
1,国画会
国画会は、日本で最も古い美術団体の一つで、1889年に設立されました。創設メンバーは、当時の著名な画家たちで、彼らは西洋の技法と日本の伝統的な美術を融合させ、新たな日本の美術スタイルを創造しました。国画会は、毎年恒例の展覧会を開催し、新進のアーティストからベテランまで、その作品を一堂に展示しています。これによって、日本の美術界の発展を促進し、アート愛好家や一般の人々に向けて美術を広めています。
2,春陽会
春陽会は、1892年に設立され、日本画の美術団体として知られています。この団体は、日本の伝統的な画法や技法を守りつつ、新しい表現やテーマを探求することを目指しています。春陽会もまた、定期的に展覧会を開催し、メンバーの作品を展示して、日本画の魅力と可能性を広く伝えています。
3,新制作協会
新制作協会は、1936年に設立されました。この団体は、より自由で実験的な美術表現を追求し、当時のアカデミックで伝統的な美術界に刷新をもたらす目的で結成されました。新制作協会は、多様で開かれたアートの世界を提案し、美術の新しい動向や表現方法を探求しています。
4,独立美術協会
独立美術協会は、1907年に設立され、当初は日本画のアーティストに焦点を当てていましたが、その後、さまざまなジャンルやスタイルの美術作品を受け入れるようになりました。独立美術協会は、「独立展」と呼ばれる展覧会を開催しており、アーティストがジャンルやスタイルにとらわれず、自由に作品を展示できる場を提供しています。
それぞれの団体やグループは、日本の美術文化の発展に寄与し、アーティストにとって新しい表現の場や交流の機会を提供してきました。これらの団体が開催する展覧会は、新しい才能の発見や美術の普及、そして美術愛好家やアーティストとの交流の場としても機能しています。
質の高い芸術・文化をあなたの傍に
当社の扱うレンタル作品は、上記で述べたように何でもいいので絵を大量に集めたわけではなく、作家が精魂込めて作った作品を売る気が無いという理由でアトリエにしまっておくのは勿体ないので、当社が一時的に預かり、ご縁のあったお客様に一時的にレンタルをするという流れを取っており、あくまで作品の所有権は制作をした作家様に帰属します。作家様も売ったわけではないので、一時的に貸し出しているわけですから売りたくない作品の場合でもいずれ自分の手元に戻せますので安心ということになります。
このことを逆の視点で申しますと、当社の扱うレンタル絵画や工芸品は、作家が現時点で売ることをあまり考えていない作家自身思い入れのある作品を、お客様は一定期間借りることができる、手元に置くことができるという風に言い換えることもできると思います。
レンタル専用で書かれた絵ではなく、作家の真の作品を借りることの魅力は、言葉では尽くしがたい魅力があると思います。
また当社はこの絵画レンタル活動を通し、新進気鋭の作家の支援や育成及び保護につながると考えています。
作品を買い取るのではなく、レンタルして作家を応援するというこのスタンスを通し、お客様と作家様の心がつながれば商売冥利に尽きると考えます。
ぜひ本物の作家が創ったアート作品をあなたの手元に飾ってみましょう!
本物のアートを間近で見て触れて、その作品の紡ぎ出すエネルギー、作家の魂に触れてみてください! かつて経験したことの無い世界があることをお約束いたします。